ミニマルキャンプのススメ

2020.07.28
コラム

今回は子ども向けの教育キャンプではなく、家族や一人で行くレジャーキャンプについての話です。

キャンプが環境に与える影響

ここ近年、グランピングの登場やSNS(インスタ映え)などの影響で、にわかにキャンプブームとなっています(過去にも何度もキャンプブームはありましたが)。人工物から離れ、自然の中で泊まり、星空を眺めたり、焚火をしたり、非日常を味わえるキャンプですが、環境への影響(負荷)について考えたことはありますか?

知り合いのキャンプ場も、食べ残しや汚水を地面にまき散らしたり、んでいる禁止されている直火で焚火をしたりする迷惑行為に悩んでいると聞きます。

某キャンプフェスでも、終了後に大量のゴミ(一度しか使用していないキャンプ用品など)が廃棄されていたと聞きました。

キャンプをする人には(他の人にも当然ですが)ぜひ環境に配慮して楽しんで頂きたいと思います。

※キャンプでのゴミ処理についてはCAMPHACKのこちらの記事が詳しい。

ミニマルキャンプという選択

そこで提案したいのが「ミニマルキャンプ」というスタイルです。「ミニマル」というのは「必要最小限」という意味です。

できるだけシンプルに、不要なものは家において出発し、自然との対話を楽しむというスタイルです。

筆者はもともと登山やバイクツーリングキャンプをしていたので、どれだけ荷物を減らせるかということは命にかかわる問題でした(荷物が重いと山では危険が増すし、風を浴びながらのツーリングができなくなるから)。また、野外教育に関わるものとして、自然環境になるべく影響を与えないスタイルでキャンプをしてきました。

異常気象や環境汚染対策として、環境負荷軽減、SDGs、脱プラスティックなどが提唱されています。コロナウイルス感染拡大に伴う自粛でストレスがたまっている人は、自然の中でリフレッシュするのが良いでしょう。

そんな今だからこそ、なぜキャンプをするのかを考えてみませんか?

なぜキャンプをするのか

近年のキャンプブームでは、見栄えやグッズが偏重されているように感じます。自分が休暇中に自然の中でどれだけ贅沢な時間を過ごしているのかを他の人に自慢(シェア)したい気持ちも少しはわかりますが、それが本当にやりたいことですか?

いわゆる”映える”キャンプではどうしても持ち物が増え、ゴミも多くなります。大きいテント、ソファ、チェア、棚、ディスプレイ(造花など)、調理用具、食器、飲み物の瓶や缶、プラスティック包装、石油製品…キャンプが終わったら廃棄されるものも多いです。荷物が増えればそれを運ぶガソリンも増えますし、皿洗いや掃除に使う水、排水…製造段階で使用される石油製品…そこまで考えての環境負荷です。

ミニマルキャンプスタイル

筆者がキャンプに持って行くものは以下の通りです。大人ふたりで、だいたいバッグ2つ(バイクのサイドケース、トップケース)くらいでおさまります。

  • テント:Araiテントの10年選手。直せばまだまだ使える
  • タープ:気温が高ければテントでなくタープに泊まることも
  • グランドシート(もしくはブルーシート)
  • シュラフ&シュラフカバー&エアマット
  • コッヘル:調理なべ兼食器。煮た後のスープまで飲み切れるサイズ
  • スポーク:スプーン&フォーク。食器はこれくらいで足りる。
  • ナイフ:折り畳みナイフよりも一本もので何でもできるほうが便利かと個人的には思う
  • ガスバーナー:コッヘルのなかに収納できるサイズが便利
  • ウールの衣類:2,3日着てもクサくならないから、着替えが減る
  • 雨具、防寒具、ライト
  • 食材は家で包装をはがし、大きなジップロックにまとめて入れて持って行く
  • 焚火台:なるべくコンパクトなものが好き

一般的なキャンプグッズで持って行かないもの

  • キャンプテーブル、チェア
  • 装飾グッズ
  • 電子機器類
  • 食品の包装
  • 瓶・缶

ミニマルキャンプで得られること

キャンプがシンプルになればなるほど、余裕が得られます。設営にかかる時間も減る、食事の準備に費やす時間も手間も減る。代わりに得られるのは、空を見たり、ぼーっとしたり、本を読んだり。

何か道具が足りなくても、意外と快適に過ごせるものです。

せっかくキャンプに来てるのだから、普段の生活とは対極の、シンプルライフを試してみてはいかがでしょうか?

おススメのミニマルキャンプグッズ

以前はLogosからもこの形態の焚火台が出てたのですが廃盤のようです。最近の焚火台はいろいろ付属品もついていますが、一番シンプルで楽しいのはこの形。火をつけるのにコツがいります。串があれば肉の塊をあぶって食べるのが美味。

登山用テントがコンパクトで軽量で便利。昨日も問題ない。組み立ても簡単で早い。だいたい寝るとき以外は外にいるので、そんなに広い必要もない。

登山のビバーク(非常時野営)用のタープ。ポールがあれば屋根になるし、ロープで機などにつるすだけでもシェルターになる。寒ければシュラフの上からかぶればシュラフカバーになる。ミニマルキャンプにおいて汎用性は重要。

900mlの容量があればうどんやラーメン、リゾットなどだいたいできる。ガスボンベも入るので便利。

火元はWガソリンタイプ、ガスボンベタイプ、カセットコンロなどいろいろな選択肢があるが、これが一番コンパクト。コッヘルに入るので便利。

個人的にはショートサイズ(頭から腰下まで)で十分寝れる。その分コンパクト。

なんだかんだ言ってヘッドライトは便利。両手が空くというのは安全にも直結する。

以前プラスティックのスポークを割ったので、チタンにした。その後は一度も割れていない。

ナイフも人によって好みがあるが、これくらい大きいナイフの方が食材も切れるし、薪も割れて便利だと個人的に思う。

当サイト管理人。国際基督教大学(ICU)卒。英語・自然体験・発達支援教育、翻訳などに携わる。TOEIC950点、英検準1級、仏検3級、国際キャンプディレクター(ICDC)、児童発達支援管理責任者、食品衛生責任者、大型自動車免許、大型二輪免許を保有。

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