「体験教育を通して見つけた自分」(Y.Hさん)

留学体験記

Y.Hさん

  • 高校準備コース卒業後
  • Mercury Bay Area School 在籍中

Yくんは小学生の時にコロナのパンデミックを経験し、学校が再開してから腹痛に悩まされるようになりました。そのため、保健室登校するようになったそうです。腹痛は中学生になってからも続き、あまり授業に出られない状況になります。

そんな中、お母さまが留学の情報を見つけてきて、Yくんはまずお試しで短期留学でエバコナに来ました。短期留学では、レーザータグ、アーチェリー、カヤックなど、日本で経験したことのないアクティビティーを色々と体験し、ホームステイ先でも釣りに連れて行ってもらうなど、これまでに経験したことがない体験が沢山でき、とても楽しかったそうです。その経験をきっかけに長期留学を決意しました。

Yくんはニュージーランドに長期で戻ると、ファームにステイしました。日本の都会生活に慣れていたYくんにとって、それはとても新しい体験でした。動物の匂い、虫との共存、そして町から遠く離れた何も無い場所での暮らしは、はじめは驚きの連続だったそうです。週末は自主的に片道12キロ(往復24キロ)の道のりを、往復6時間歩いて町まで行ったりもしたそうです。こうした生活は、Yくんの体力と精神力を鍛えてくれました。

また、ホームステイではお手伝いをするという事を通して自立という事についても学びました。ホストファーザーは思いやりのある優しい人でしたが、昔の日本のお父さんのように厳しい面もあり、責任ということをしっかりと教えてくれたそうです。洗い物、洗濯物、車の掃除、犬や鶏などの動物の餌やりなど、決められたお手伝いを自分の責任として、言われずに自分から行うという経験を通して、Yくんは責任感や自立心とは、周りの人に対して尊敬や思いやりを態度で示すことだと気づいたそうです。

この経験を通して、Yくんはこれまで日本のご両親がどれだけ自分のために尽くしてくれていたかに気づき、親のありがたさも改めて実感したそうです。それと同時に、自分が一人の人間として自立することの大切さにも気づきます。

またニュージーランドで暮らし始めて自分の意見をきちんと言うことの大切さも学びます。ニュージーランドでは人に合わせて自分の意見をきちんと言わないでいると周りから幼い人間だと思われて、尊敬されなくなると気づいたそうです。自分に正直に自信を持って人と接する、しかし同時に思いやりを持ってエゴにならないようにする。そんな自分の在り方についても学ばされました。

運動が好きなYくんは、現地高校に進学してからはアウトドアエジュケーションやマリンアカデミー(ダイビング)のコースを学習しています。どちらも大変実践的な科目でYくんはこれらの科目から沢山のことを学んだそうです。例えば、アウトドアの科目では2泊3日のカヤックの旅行に参加しました。3日分の食料、テントなど、必要なものを全てカヤックに積んで小さな孤島をカヤックで一周するという旅でした。夕方になると上陸し、そこでテントを張ります。しかし、何も無い牧草地にキャンプするため、まずは数名でトイレ用の穴を掘るところから始まりました。その後、牛糞などが落ちている牧草地にテントを張り、マッチやライター等も使わずに火を起こして料理をするなど、まさにサバイバルチャレンジのようなトリップだったそうです。

また、マリンアカデミーのコースでは北島の上の半島ノースランドまで行き、海中30メートルまで潜って沈没船を見たり、アザラシ、イルカ、クジラやペンギンの赤ちゃんなどの豊かな海の自然を体感する素晴らしい体験をしました。それと同時に、マリンアカデミーのコースでは真冬でも海に潜るという厳しい体験もしました。しかし、そんな体験も振り返ると楽しい貴重な経験だったそうです。

Yくんは、このような様々な体験を通して海や山など大自然の中で自分や仲間の命を守り、リスクを減らすためには、きちんとした計画を持って行動することがとても重要だと学びます。またいつでも助け合える仲間がいることの大切さ、チームワークやコミュニケーションの大切さを体験的に学びました。

この留学を通して、自分に自信がついたと言うYくん。日本で体調不良に悩まされ、学校に行けなかったとは思えないほど、今は体格もがっしりとし、自信がみなぎっています。Yくんは自分と同じように日本で悩む子たちに、悩んでいたらぜひ、行動してほしいと言います。行動をすることによって自信もつき、沢山のことを学べるからだそうです。Yくんは最近日本で、小型船舶操縦免許と水上バイクの免許を取得し、将来は世界を旅して、沢山の人と出会いたいと話してくれました。

ニュージーランドの体験教育を通して、本当に様々な経験を積んだYくんが、これからどのように成長し、どんなことに挑戦していくのか、とても楽しみです。

(Evakona Educationの許可を得て掲載しています)

当サイト管理人。国際基督教大学(ICU)卒。英語・自然体験・発達支援教育、翻訳などに携わる。TOEIC950点、英検準1級、仏検3級、国際キャンプディレクター(ICDC)、児童発達支援管理責任者、食品衛生責任者、大型自動車免許、大型二輪免許を保有。

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