筆者は英語という言語を習得するうえで大事なスキルは大きく分けて5つに分けられると考えています。
1.読解(読み、リーディング、Reading):書いてある文章の意味を正しく理解する
2.聞き取り(リスニング、Listening):相手が言っていることを正しく聞き取る
3.記述(書き、ライティング、Writing):自分の考えたことを正確に、相手にわかりやすく記述する
4.発音(Pronounciation):相手に伝わる発音で発語ができる
5.会話(Communication):相手に自分の言いたいことを伝え、相手の言っていることを理解することが、継続的にできる
6.文法(Grammer):正しい語順、用語を用いて文章をつくることができる
では、次に、学習者のそれぞれの学習段階について、どのスキルが必要かについて考えてみたいと思います。
A. 未就学児~小学校(低学年)
未就学の段階で必要なのは、英語に耳を鳴らすこと。音の刺激を与えることで、発語につながることを期待できます。
それと同時に必要なのは母語(日本語)の語彙を増やしたり、自分の考えを伝えられるような練習もいいですね。
この段階ではフォニックス(スペルと発音の関係性を学ぶ学習方法)も有効だと思います(フォニックスには賛成派と反対派がいるので、必要だと思えば学んだらいいと思います)。
小学校でも英語の授業が始まっておりますが、本人の母語での論理構成力が付くまでは、聞き取りから発音、コロケーション(定型会話)を練習するのが効果的かと思います。
【見取り図】
2.聞き取り → 4.発音 5.会話につなげたい。
1.読解、3.記述、6.文法は母語で練習
B.小学生(高学年)~中学生
小学校高学年から中学生になり、母語についてある程度論理的に理解し始めたら、母語、外国語双方について文法を理解しましょう。それぞれの言語がどのように成り立っているかを理解すれば、言語理解が伸びます。
発音や会話についても、発音記号やシャドーイングを通じて、音と文字がどのように関係しているかの理解を含めましょう。
受験のために問題をこなす必要がある人もいるでしょう。これまでの基礎がしっかりできていれば、それほど難しくなく課題に取り組めるようになっているでしょう。詳しい勉強の仕方は改めて書きます。
また、母語で自分の考えを文章にまとめる練習も始めましょう。文字を書くことで自分の考えをまとめることにつながります。
【見取り図】
6.文法 → 1.読解、2.聞き取り、4.発音、5.会話
3.記述は母語で練習
C.高校生
高校生になり、しっかりと自分の考えを表現できるようになったら、外国語で表現する記述にもチャレンジしましょう。ただ、異なる言語でスラスラと書きたいことをかけるようになるのは非常に難しいことなので、焦らずに。基礎を忘れないように反復練習するのも忘れずに!
【見取り図】
3.記述 1.読解、2.聞き取り、←6.文法、4.発音、5.会話
そのあとはどこを目指すのか
その後の人生設計を考えましょう
- 大学で国際関係学を学びたい
- 英文学について研究したい
- 英語圏に留学したい
- 英語圏に旅したい
- とりあえず外国人の友人が欲しい
- 英語を話す職業(接客、旅行など)に就職したい
- 英語を書く職業(翻訳、IT系など)に就職したい
- トータルで英語を使う職業(外資系企業、通訳など)に就職したい
そえれぞれの目標に向かって必要なスキルを伸ばしていきましょう。それぞれのスキルについての勉強の仕方についてはまた今度まとめます。
もちろん英語能力以外の部分についても勉強、向上させることが必要ですね。
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